意味がわかるとモヤっとする話
またこんな時間に文字書きに勤しんでいる。
そもそもブログなので「文字書き」なのか「文字入力」なのかわからないところ。
今日はちょっととある場所をうろついていた次第。
そこにね、なんとか樋川ってそらもうすごい樋川があって、何がどうすごいかって、もう語彙力無くすくらいすごいっぽい。
それをぜひ一度見たくて。
普段メガネとかかけて物を見るタイプだけど、勢いよく裸眼で見てしまいたいくらい見たくて。
大体の場所は調べていたからそのあたりを車でうろついていたとさ。
10分くらいうろついて大体どこにあるか場所の詳細まで見当がついた。
できる限り車で行けるところまで行こうと「おそらくここだろう」と思った道を三角定規もびっくりするくらい鋭角で曲がったんだけどその瞬間だった。
「あ、ねえ!ここは通ったらだめだよ!」
知らないおじさんに声をかけられた。
おじさんと呼ぶかおじいさんと呼ぶかは人次第って感じの見た目。
そのおじさんが、金た…たまたまその道の向こう側から歩いてきていて、玉玉窓を開けていた自分に声をかけた図式。
そのおじさんはなんとなく申し訳なさそうな顔をしながらこんなことを言ってきた。
「この先の道はね、お墓なんだよ。この地域の、地元の人たちのお墓。だから、なるべく地元の人以外は入らないで欲しいんだよ。」
そうか。
地域にはその地域特有の思いがあるのも理解できるし、暗黙とはいえルールが存在するなら、そのルールに従うのがそこに立ち入る人間の最低限のマナーだと思っている。
おじさんの話は了解だ。
気色悪いほど満面の笑顔で「わかりました。教えてくれてありがとうございます。」とおじさんに伝える。
おじさんはさわやかな笑顔をたたえながら優しい声で言った。
「いやいや、いいんだよ。僕もね、この前地元の人に注意されたから(笑)」
ん?
何かすごく引っかかる。
何かすごい引っかかるよ、私。
いや、教えてくれたのは嬉しい。ありがたい。感謝している。
おじさん、地元の人じゃないの?
あとおじさん、道の向こう側から歩いてきていたよね?
あ、結局入っちゃった感じ?
このもやもや感すごかったの。
昔、富士山五合目で雲の中に入った時に「わーすごい。周り水蒸気だらけ〜」っておもったときくらいもやもやしたの。
でも結果として教えてくれたからさ。
それにやっぱり地元の人だって「いや」って言うかもしれないし、おじさんだって実際に注意はされたことがあるわけだしね。
ありがとう、ありがとう。おじさん。
あまりにも面白過ぎてさ、その出来事をメモ帳にこっそり書いていたんだけど
それに夢中になるあまり、結局樋川行くの忘れたよ。
ほんとにもう。おじさんが面白すぎるせいだからね。
樋川はまたいつかトライしよう。なんかお墓じゃないところからも行けるらしいし。